名古屋名物の手羽先。
手羽先と言えば風来坊と世界の山ちゃんが2大巨塔。どちらが元祖かは言及しないけど、どちらもスパイシーな味付けでおいしい。
そう、手羽先の味付けには大きく2種類ある。
揚げた手羽先を塩胡椒を中心としたスパイスで和えたタイプと、甘辛いタレで和えたタイプ。
風来坊も世界の山ちゃんもどちらかというと前者で、しっかりとキックのある味が楽しめる。
とはいえ、慣れていない他県民からすると些か胡椒辛い。
他の居酒屋やチェーン店なんかで扱う手羽先の味付けに甘辛いタレが使用されていることが多い事から鑑みるに、やはり甘辛タレの方が一般受けは良いのだろう。
タレだけじゃない、味の決め手
手羽先を揚げたあとの味付けも去ることながら、他にも味の決め手は存在する。
下処理や下味付けも大事。そして何より肉質が重要。
手羽先という部位は鶏肉の中でも旨みが強く、ジューシーさもある。
よって、実は鶏の種類や肉質をダイレクトに楽しめ、かつ影響を受けやすい部位でもある。
意外と奥が深い手羽先の世界。
可食部が少ないため、かつては捨てられていたという手羽先。もも肉やむね肉に比べれば完全に脇役ではあるが、たかが手羽先、されど手羽先、である。
南区に出来た新店
「手羽先の万蔵」は2019年8月にオープンしたばかり。
住宅街の中に佇んでおり、知っていないと通りかからないかも。
駅としての最寄りは名鉄の道徳駅。駐車場も2台分あるので車が便利。
テイクアウトもやっているので、車で来て持ち帰る使い方が良いかもしれない。
食べてみる
もちろん手羽先が推しなので、手羽先を注文。
■手羽先(380円/4本)
揚げたあとにくぐらせる秘伝のタレ。しっかりと全体にまとわれていて、これが絶品。
タレは若干濃いめの味ではあるものの、おつまみとしてはピッタリ。
肉自体の旨味も強く、良い弾力。コーチンにしては柔らかいので、三河系か鹿児島系か…。
(追記:鹿児島の地鶏「桜島どり」だそう。)
■鶏皮の唐揚げ(280円/3本)
こちらにも手羽先と同様のタレが使われていると思われる。
何本でも行けそうなほどのヤミツキな味わいで、味の濃さのわりにはクドくはない。
弾力の残った絶妙な状態で揚げられていて、パサつきは無い。
■おでん(100円/各種)
おでんのネタは全て100円とリーズナブル。味噌で煮込んでいるわけではなく、ダシで煮込まれている。
全てしっかりとダシを吸っており、ホッとするような優しい味わい。冬の寒い日に恋しくなるような温かさのあるおでん。
からしと柚子胡椒のチューブを頂けるので、お好みで。柚子胡椒は感じるか否かくらいの付け方をすると出汁を殺さずに共存してくれる。
■どて煮(380円)
これこれ、って言いたくなるようなしっかりとした味噌の味。
ごはんの上にかけて温泉玉子を乗せて掻っ込みたい。もしくは日本酒で口に残る味噌の余韻とのマリアージュを楽しむのも良い。
表現があってるのかは分かんないけども、家庭的というか下町的な味。上品にまとまっている薄味ではなく、しっかりとパンチのある深みのある味わいのどて煮。
他にも各種おつまみメニューがあったり。
ちょい飲みにも良いのかも。コスパも良いので、家から近かったら通ってるのかも。
個人的に南区へ行く事がちょこちょこあるので、テイクアウトでふらりと使う使い方をしそう。
ちょっと立地的には地元民じゃないと不便な場所ではあるけども、食べる価値はある。
オススメです。
ショップデータ
手羽先の万蔵
営業時間
14:00~23:00(L.O.22:30)
定休日
木曜日
住所
愛知県名古屋市南区観音町5-6
駐車場
有(2台)
メニュー(抜粋)
手羽先(4本)…¥380-
鶏皮の唐揚げ(3本)…¥280-
おでん(各種)…¥100-~
どて煮…¥380-
※本記事の内容は2019年9月現在のものです。