最強コスパのイタリアンチェーンである「サイゼリヤ」。
単価も低いし、ガストと並んで中高生向けファミレスのイメージも無くはない。しかし、最強のせんべろスポットであり、料理もお値段以上であり、実は底無しのポテンシャルを秘める。
そう、サイゼは最強のせんべろスポットでもある。
グラスワインは一杯100円。デキャンタはお得な200円と400円の2サイズ。サイゼの偉い人って儲ける気が無いのかな?
そんなサイゼリヤが12月9日にグランドメニューを更新。新メニューが加わった。早速せんべろしに行ってきた。
Let's せんべろ
せんべろとは――「1000円でベロベロになれるほど飲める」、つまりコスパがとても良い飲み屋の事である。3~4年ほど前にこのワードがブワっと広まり、それまでに既にあった「ちょい飲み」に変わる新たな飲み方として認知された。
1000円でベロベロ、なのでドリンクはせめて2杯は飲むことになる。そこに料理が1品だったとしても、平均すると1品(杯)あたり333円のものにせねばならない。
お店によっては2品+3杯だったり、3品+2杯だったりするところも。体を張っている。
まぁせんべろと言いつつも実際は1000円をちょっと飛び出ていたりもするが、そこはご愛敬。
コスパ最強のサイゼでのせんべろ、どうなることやら…。
サイゼリヤのお酒
まずはサイゼリヤのお酒を見てみようと思う。専らファミレスとして使われる機会の方が大多数であるため、お酒についてはあまり認知されていないと思われる。どうでしょう。知っていますか?サイゼのお酒。
ワインがメニューに記載されていることくらいは知っている人も居るかも。
いわゆるハウスワインと言うべき、グラス単位で売るワインはなんと赤白ともに100円。もうジュースより安い。意味分かんない。
他にも1100円~2200円程度のボトルワインが並ぶ。
以前はメニューに「※この他にもワインをご用意しております」という表記があり、頼むと別紙のワインリストを持ってきてくれる使用だったのだけど、今回はその表記を見かけず。もしかしたら無くなったのかも?
ちなみにそのリストにはしっかり4000円くらいのボトルや7000円くらいのボトルもあったり。でも他のワインバルか何かで飲むよりも随分とお得に飲めちゃう。
ちなみに生ビールやサワーもある。
生ビールはジョッキで400円。何故か高く感じてしまう。
サワーはストロングゼロのダブルレモン(9%)をスタンバイ。何故このチョイスなのか…。
基本的には「ワインを飲む」のがコスパの面でも一番良さそうだ。
新メニューを味わう
サイゼリヤに増えた新メニュー。色々増えたので目移りしてしまうところだけど、「イタリア風もつ煮込み(350円)」と「骨付きももの辛味チキン(600円)」をチョイス。
これで950円。あとデキャンタ(200円)を頼んでも1150円だ。正気か。
イタリア風もつ煮込み
牛もつと豚もつをトマトベースのソースで煮込みました、みたいなアレ。
イタリアではもつ煮込みをはじめとする内臓料理はポピュラーであり、第2胃(ハチノス)を使ったトリッパはとても有名。なお、この「イタリア風もつ煮込み」は第4胃(ギアラ)を用いたランプレドットが土台となっている。
注文して程なくして到着。
ああもう見た目の時点で旨い。はい、おいしい。
写真を撮る時間すら惜しい。早く赤ワインとともにいただいて優勝したい。
とろっとろに煮込まれたギアラは柔らか。少し臭みを感じ取れなくもないけども、気にならない。
サイゼ流のアレンジとして、豚もつと白いんげんが入る。
この白いんげんが個性を出していて、これが臭みを緩和させたりするのに一役買っているのかも。
もう少し香草感というかセロリやら何やらが引き立つとさらに本場っぽいのだけど、サイゼが目指すのは万人受け。味わいとしては正確でゆるぎない着地を決めている。
するするとワインが無くなっていく。早くもグラスワイン換算で軽く2杯分を飲んでしまった。
骨付きももの辛味チキン
こちらは今までもあった定番メニューの辛味チキンのBIGバージョン。露骨にクリスマスを見据えているようなこの感じ、嫌いじゃない。
こちらは注文してから結構長い事待ったイメージだ。
先にもつ煮込みを食べていたので気にならなかったけども、この「骨付きももの辛味チキン」のみをオーダーしていると中々待たされてしまうかもしれない。
それもそのはず、完成品はジュウジュウと音を立てながら鉄板で出てきた。丸ごと長い時間オーブンで焼かれていたような感じだ。
ただレンジか何かで温めただけで出てくるのかと予想していたのでびっくり。
自称通りのBIGさである。素晴らしい。しっかりもも肉。
サイゼとしては高めの600円だが、それ以上の価値を感じる。
豪快にかぶりついていただく。もちろんフォークやナイフを使うのも良い。
皮はパリッパリ。ところどころ焦げ目が付いてしまうくらいしっかりと焼かれている。しかし肉にはジューシーさが残り、最高の塩梅。
辛味チキンとは言いつつもせいぜいピリ辛程度。辛い物が好きな人は唐辛子フレークやタバスコを使用するのも良い。
これまたワインが2杯程消えた気がする。これでデキャンタは空になった。
まとめ
デカいチキンともつ煮込みを食べつつ、ワイン4杯分を飲んで1150円ならば文句無いんじゃないでしょうか。
幸福感強めですし。でも払った金額はたったこれだけですし。
サイゼの企業努力に敬服しております。
なお、他にも冬の新メニューとして「白菜のクラムチャウダー」や「白菜のミックスピクルス」も登場している。