言わずと知れた、あのYOSHIKI氏とコラボレーションしたリアルゴールドが出たという。
YOSHIKIについて
X JAPANのドラマーであるYOSHIKI氏も、もう56歳である。
数々の伝説を残す、まさにレジェンドなアーティスト。ドラマーであるとともに様々な教養にも造詣が深く、多彩な顔も覗かせる。
例えばピアノ。幼少よりクラシックに親しんでいた氏は、今でもライブでピアノを演奏する事も多い。
香水・宝飾・ワイン等もコラボレーション・プロデュースしており、それぞれにも強い氏の拘りを散りばめている。
リアルゴールドについて
リアルゴールドはコカ・コーラ社が出しているエナジードリンクである。
オロナミンC、デカビタあたりと同じジャンルの炭酸飲料だ。
1981年に発売開始されて以降、ロングセラーとなっている。
地味に派生商品が多く、過去にはウコンを配合した「リアルウコン」や様々な漢方成分を配合した「リアルゴールド ドラゴンブースト」等も出している。
現在はビタミンCをふんだんに配合した「リアルゴールド ウルトラチャージレモン」が出ている。
リアルゴールド×YOSHIKI
氏がワインのプロデュースをしているのは比較的有名な話だが、まさかリアルゴールドにまで手を出すとは。
コカ・コーラ社とどういうやりとりが行われたのか、非常に興味をそそられる。意外と言うか、エナジードリンクだったらコラボではなくYOSHIKIオリジナルで出してくると思っていた。
そう考えると、きっとその裏には成立していないコラボ案件も多いんだろうなと予想する。
2種類のリアルゴールド――「X」と「Y」
氏とリアルゴールドのコラボとして「リアルゴールド X」と「リアルゴールド Y」がリリースされた。
リアルゴールド X
リアルゴールドXは「ROCK ENERGY」と名付けられており、文字通りROCKをイメージしたものとなっている。
リアルゴールド Y
対して、リアルゴールドYは「CLASSICAL ENERGY」と銘されており、CLASSICをイメージしたものとなっている。
XとY
XとY、赤と青、ロックとクラシック――それぞれ対になっており、2つのコンセプトが異なることが伺える。
XはX JAPANと掛かっているのかもしれない。Yは"YOSHIKI"のYとも取れる。
Xは未知を意味する。数学などでも数字の代わりに使われ、YはXの次に使われる未知数である。
買ってみる
コンビニ等で購入可能だ。
500ml缶は全国で買う事が出来る。350ml缶、250ml缶を売っている地域もあるそうな。
デザイン
リアルゴールドXは、大きく「X」と書かれたデザイン。その下には荒い「ROCK ENERGY」の文字。
リアルゴールドYは、大きく「Y」と書かれたラベルデザイン。その下には筆記体による「Classical Energy」の文字。
Xは赤色×ゴールド、Yは青色×シルバーと対照的なデザインとなっている。
Xの缶には亀裂の入った岩のようなイメージ。対してYの缶はステンドグラスのようなイメージとなっている。ここからもROCKとCLASSICの対比が感じられる。
X、Yのそれぞれの裏面にはメッセージが書かれている。
"NOTHING IS IMPOSSIBLE"
「不可能なものはない」
誰もが道を切り開く先駆者だ。
世の中を変える魔法があるとすれば、それは持続すること。いつか必ず道は開ける。
エナジードリンクにはよくこういった文言が並んでいる。モンスターの側面にも文章が書いてあり、結構ちゃんと読んでしまう。
とかいって、だいたいはそこまで意味を成さない文なんだけども(失礼)、ここに「YOSHIKI」と書いてあるだけで説得力が増す。
苦労した時代もあった氏だけに、「持続すること」「いつか必ず道は開ける」の言葉に力が宿る。
その下の文はXとYで異なる。
REAL GOLD Xには、ROCKの高揚感と熱狂するパワーを込めました。
情熱を持ち続けて、自分自身の道を切り拓け!
REAL GOLD Yには、CLASSICを奏でる集中力と内なるパワーを込めました。
信じる事を貫いて、自分自身の道を切り拓け!
成分
リアルゴールドXとリアルゴールドYでは成分が異なる。
Xはカフェイン、ガラナエキス、スパイスミックスエキスを配合。
カフェインとガラナの効果でエナジードリンクならではのブーストが期待出来る。
一方、Yはカフェイン、テアニン、ハーブミックスエキスとなっている。
テアニンは近年注目されている機能性成分で、お茶に含まれる旨み成分。正式にはL-テアニンであり、アミノ酸の一種。摂取するとリラックス効果のあるα波が出る作用が確認されている。
こちらのドリンクはブーストというよりリラックス効果を意図していると伺える。
細かい成分にはさほど違いはなく、両方ともローヤルゼリーエキス、クエン酸、アルギニン等が配合されている。
飲んでみる
リアルゴールドX
注いでみると、赤より少し淡いようなルビー色。
もしかすると色はもっと紅色にしたかったのかもしれないが、着色の問題だろうか。
リアルゴールドだと思って飲むと、結構パンチのある味。
エナジードリンクを飲み慣れている諸兄には、やや物足りないかもしれない。
スパイスの辛味を感じる。ただしジンジャー系・エスニック系の辛味ではないので、ドライなジンジャーエールが苦手な人も大丈夫。
そこまで奥行きのある味わいではないが、整えられている。
ガラナのようなベリー感が見える。ドクターペッパーやチェリーコークのようなフルーティー感も感じる。
若干ケミカルな味わいではあるが、ある意味正統派のエナドリとも言える。
リアルゴールドY
注いでみると、マロウブルーのような色。缶から直接飲むと気付かないほどの淡い水色。空色、という表現の方が近いのかもしれない。
もっとゴテっとした色のエナジードリンクもあるが、あまり日本では過度な着色は好まれない傾向にある気がする。
飲み口はかなりソフトで、非常に飲みやすい。
クエン酸のハリハリとした舌触りを感じる。ここは好みが分かれる。
リアルゴールドXをアッパー系とするならば、こちらは完全にチル系。
テアニンも配合しているため、リラックス効果を期待できる。
飲んでいる感覚としては同じく国内発であるサントリーの「ZONe」に近いような。
味は違うけど、効能や効果は近い。
まとめ
500ml缶での展開。大容量にすれば良いと思ってるのでは?とも思われかねない展開である。
前述のZONeが500ml缶でそれなりに成功しているのを受け、既存エナジードリンクも大容量ver.をリリースして追随。
ZONeは長時間を掛けてゆっくり飲むし、飲みやすいから良い。しかしレッドブルとかモンスターはどちらかというと"ショット"に近い感覚だと思っている。ロングサイズだとちょっと冗長かな、過多かな、と思う。
そういう個人的バックグラウンドもあり、「500mlかぁ」とややネガティブめだった今回の展開。
しかし飲んでみるとさすがリアルゴールド。飲みやすい。500mlあってもさほど苦ではない。
いや…もしかすると既にロング缶に感覚が毒されているだけなのかもしれない。
エナジードリンクは適度にね。