ねこらぼ( 'ω')

名古屋でこそこそと活動っぽいことをしている橋本ねこのブログ( 'ω')

梅雨はどこへ?


6月になって数日が経ったが、今年の梅雨はどこへ消えたのだろうか。

最近は日差しも強く、穏やかな晴れの日が多い。雲ももくもくとした入道雲が多い。

 

入道雲は夏の空の雲の象徴。

日照時間の長い夏は、それだけ水も蒸発するし水蒸気が多く発生する。

大気中の水蒸気が冷まされて水滴や氷の粒になったものが雲。それゆえ、夏はもくもくとした雲が出来やすい。

 

あれ…もしかして引きこもっている間に梅雨が終わってしまったとか…?

梅雨とは

梅雨=雨季

そもそも梅雨って何なの?というところから。

梅雨は日本に於ける"雨季"のこと。雨季と言ってしまえば何となくサバンナ等の乾いた地域の印象があるかもしれないけども、東南アジアを始めとした海に面した国ではよく意識される。

 

日本の雨季は6月の梅雨と9月の秋雨の2シーズン。

秋の雨季はそこまで話題に登らない規模だが、梅雨は期間も長く注目される。

梅雨の定義

気象図を見る事で梅雨前線の存在を確認する事が出来る。「おそらくこれが梅雨前線で、梅雨の影響を受け始めていると思われる」となり、梅雨入りの発表となる。

日にちが定まっているわけでもないし、「何mm以上の雨が降ったら梅雨」とか「何日以上雨が続いたら梅雨入り」とか決まっているわけでも無い。

あくまで観測ベースでの発表となる。

 

そのため、慎重に判断は為され、中には「梅雨入りを特定しない」年*1や「梅雨明けを特定しない」年*2もあった。

 

梅雨の地域差

梅雨はしとしとと一日中雨が降るイメージを持っているだろうか?

元来、日本もその傾向が高かったが、最近では短時間でまとまった大雨が降るような"ゲリラ豪雨"が目立つ。

これは熱帯気候の特徴的な雨の降り方であり、元々は西日本の一部や九州でのみ見られるものだった。最近では関東、東北でも見られるようになり、時代とともに梅雨も変わってきている様子がうかがえる。

 

また、実は東日本では梅雨よりも秋雨の方が降水量が多い。*3

だが、温暖化によって日本も熱帯気候のような気象現象が散見されるようになってきた。このあたりも変わってくるかもしれない。

他のアジア諸国では日本ほど秋雨の影響は受けない。今後、日本でも同様に徐々に秋雨が薄くなっていくかもしれない。

 

いずれにしても、近年は短時間でのまとまった豪雨が増えてきた印象がある。

大雨による災害や河川氾濫のリスクも高まっており、身近な気象現象であれど油断してはならない。

 

昨年の梅雨(東海地方)

去年はもうこれくらいの時期はとっくに梅雨だったような、と思い調べてみる。

そしたら意外や意外、東海地方はまだ梅雨入りしていなかったらしい。

 

昨年(2021年)の梅雨入りは6月13日ごろ。平年*4が6月6日ごろだったため、むしろ遅い方だと言える。あれ…そんなもんだったっけ…?

 

昨年の梅雨明けは平年の7月19日ごろに近い7月17日。

だいたい1ヶ月強くらい梅雨の期間が続いており、こちらも平年並み。

 

今年の梅雨(東海地方)

6月2日、日本気象協会が最新の梅雨入り予想を発表した。

沖縄はもう梅雨入り済みだが、現段階では九州・本州はまだ梅雨入りしていない。

 

6月11日ごろに、九州~東海まで一気に梅雨入りすると予想されている。

関東は6月12日ごろ、東北と北陸は6月15日ごろの予想。

東北北部や沖縄を除き、多くの地域で平年よりも少し遅い梅雨入りとなる。

 

現在は高気圧により梅雨前線をなんとか南側に押しとめている状態。

こちらは6月2日の天気図。日本列島の南部には梅雨前線があるが、その上の高気圧が邪魔して北上出来ていない状態。

なお、この日は沖縄・北海道・東北の一部で天気は崩れていたが、全国的に快晴だった。

 

日本列島にある高気圧が北へ避けることで、梅雨前線が北上して梅雨入りとなる。

続いて6月7日の予想天気図だ。

梅雨前線が日本列島に到達しかけている。数日前の高気圧は北海道の北東に逃げており、その隙間に梅雨前線が北上。

 

関東を中心とし、東北や東海も影響を受けて雨の予報だ。

九州や四国・中国地方では降水確率は高くない。

 

日本気象協会の出す予想天気図はここまでだが、以降しばらく高気圧と梅雨前線が押し合い、一旦また晴れる日があったりするものの、梅雨前線が再度攻め入る。

これを数度繰り返し、最終的に梅雨前線に押し切られる形を取り、梅雨入りとなる。

名古屋市の週間天気予報によると、6日くらいからぐずついた天気が続く。

降水確率も40%と不明瞭で、しっかりとした晴れ間はしばらくお預け。

 

梅雨の過ごし方

お出かけ、洗濯物の大敵である雨。

気圧も低くなるため、体調が悪くなる人もいるだろう。

 

何かと嫌われ役だが、梅雨がなければ夏には水不足になってしまうため、重要な気象イベントではある。

いくら梅雨や雨の天気が嫌いでも、北海道以外は避ける事の出来ないイベントである梅雨。どうせ来る雨ならば、予め対策をしたり楽しめるような工夫をしていきたい。

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雨の日には心を落ち着かせたり、自分を振り返ったりすることに向いている。

晴れの日のエネルギッシュさ、躍動感、前進――そういった要素とは反対のチルアウト、落ち着き、停滞の雨。

日にメリハリを付けることも出来、一旦立ち止まって色々と見つめ直す機会にもなるだろう。

 

豪雨にも気を付けながら、気象現象と良い付き合い方をしていきたい。

 

*1:1963年、地域による

*2:1993年

*3:台風による雨も含むため、日数の割に降水量が多い。

*4:過去30年の平均値