「後回し」とは。
「後でやろっかなー」とかよくある話。小さなことだったら「ごはんは後でいいや」とか。「英語話せるようになりたいなー」とか「ギター弾けるようになりたいなー」とかも後回しになる候補ではある。
あとは車の免許を取ろう、とかさ。登山してみたいとか。バンジージャンプしてみたいとか。海外旅行してみたいとか。あの人にもう一度、会いたい。とか。
往々にしてこういったものを後回しにしがち。
とりあえず「死ぬまでにしたい事リスト」みたいな感じで何でも書くと良い。
すぐに100くらいは越えるだろうし、しっかり時間を取れば500くらい行くと思う。
その後、思い付いたらどんどん書き足したりしていけば1000近くになったり越えたり。
死ぬまでにしたい事リスト――さて、じゃあその期日はいつなのか。
「あれ、そう考えると色々と早めにやらないといけないんじゃないの?」と気付く。
そう、人生はすべての事をこなすには余りにも短すぎる。
年齢による制限だってある。
50歳からバンジージャンプを始めるのは稀だろう。登山とかならまだしも。もちろんどちらも何歳でも不可能ではないものの、いずれにしろ体力を使うので若いに越したことはないはず。
逆に、年齢を重ねるとお金に余裕は出来てくるはず。おいしいものを食べたり、リッチな旅行だって出来るようになる。
例えば。
「おいしい高級トンカツが食べたい」という夢があったとする。
高級だから若いうちは食べれない。でも歳を取ると揚げ物はツラい。
さて、じゃあいつ食べるべきか。これは人生に於ける様々な問題に応用できる。
まずは優先順位を付けると良い。
優先順位は「重要度」と「緊急度」の2つの組み合わせにより、4つに分かれる。
「重要、かつ緊急」なものは、例えば「来週のテストに向けた勉強」だったり「明日折り返しの電話を確実にする」ことだったり。
「重要、でも緊急じゃない」ものは、それこそ英語の勉強とか。というか「死ぬまでにしたいことリスト」に挙がるものは大体ここに入る。
「重要じゃない、でも緊急」なものは、相手が絡むものが多い。重要じゃないのに緊急なものは時間泥棒となるので、なるべくこのゾーンのものは減らしていきたい。
「重要じゃないし緊急でもない」ものは、例えばゲームとか。娯楽として楽したり息抜き程度にするなら良いけども、もっと生産的な活動をするためにはこのゾーンも減らすべき。
…という感じ。
つまり今出た4つのゾーンのうち、3つめと4つめを減らすと2つめの「死ぬまでにしたい事リスト」に着手できるというわけ。
いやぁ、だっていつ死ぬかなんて分からないわけじゃない。
病気にかかるかもしれない。足を折ってしまうかもしれない。
でも「死ぬまでにしたい事リスト」があれば、例えば病気のせいでリストの出来る事が300減ってしまったとしても「まだこれだけやれる事はある!」と思えるかもしれない。自暴自棄になったりせずに済むかもしれない。
リストの項目が減るだけなら良い。
最近は交通事故のニュースもよく耳にする。いくら健康に気を付けていようとこればかりは避けられない場合だってある。
いつだって、後悔の無い生き方を。
いつだって、後悔の無い「選択」を。
そして。
何かを始めるにあたって遅過ぎる事は無いし、一番早いのは今この瞬間。
今すぐ始めるのが良い。後回しが、後悔にならぬよう。