ねこらぼ( 'ω')

名古屋でこそこそと活動っぽいことをしている橋本ねこのブログ( 'ω')

【ローソン】GODIVAとコラボしたリッチすぎるケーキ「ショコラ トゥルビヨン」

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僭越ながら先日は誕生日でして。

普段ならお気に入りのパティスリーでケーキを買ったりするのだけど、新型コロナウイルスに侵された昨今ではパティスリーは軒並み臨時休業。誕生日ケーキをコンビニケーキにする運びになった。

そもそも誕生日のケーキを自分で買うのかよ的なツッコミをした奴はそこに一列に並んでほしい。あ、間隔は2m以上空けて。

 

もう一つの選択肢、ネットで注文して届けてもらう手法もあるのだけど、これは以前ネットでケーキを頼んだ時にぐっちゃぐちゃの状態で届いたことがあるのでリスキーに感じていて。

配送業者が悪いのか、お店が中身がケーキである事を伝えてなかったのか。まぁ多分後者だろうけど、でもそういう可能性もある事を考えると中々食指が動かない。

 

というわけでコンビニへ。今、寂しい奴だなと思った奴もそこに一列に並んでほしい。

 

 

ローソン×ゴディバのショコラケーキ

ローソンとゴディバのコラボは今回が初ではない。

2017年の初コラボから何度もタッグを組んでいて、ズブズブな関係である。

 

2017年にはショコラロールケーキ、プリン、タルト、ガトーショコラ、キャラメルロールケーキ、クッキーサンド、濃厚ショコラケーキ…と7種もスイーツをリリース。

2018年春にはショコラパフェやショコラマカロン、夏にはモンブランとケーキ、大福も出した。冬にはフォンダンショコラやミルフィーユ、ホットチョコレートも。

2019年にはチェリーショコラワッフルとチェリーショコラロールケーキを新発売。冬にはケーキや飲み物等5種をリリース。

めっちゃ色々出してる。

 

実は2020年1月には初のコラボ作となったショコラロールケーキが再販された。

言ってしまえば輪切りのロールケーキ一片なんだけど、これがまた結構いいお値段。さすがゴディバって感じ。

税込395円。安い弁当が買えてしまう。

 

まぁローソンといえば輪切りのロールケーキだもんな。

2009年に「Uchi Café SWWTS プレミアムロールケーキ」を発売してからコンビニのスイーツ戦争は激化したと言っても過言ではない。

そんなローソンが2020年4月末よりゴディバとコラボした新作スイーツも、もちろんロールケーキだ。

 

その名も「ショコラ トゥルビヨン」

なんだよ、トゥルビヨンって。

…と思い、調べてみるとトゥルビヨン(tourbillon)はフランス語。「渦(うず)」という意味らしい。へぇ。

ちなみにロールケーキは「ガトー・ルレ(ルラード)」なので、トゥルビヨン自体にはロールケーキの意味は含まれない。

 

そんなトゥルビヨンしているケーキを探しにローソンへ。

スイーツコーナーに1つだけ。価格は税抜450円。はぁー、さすがゴディバ様。

まぁ誕生日ケーキと考えたら…という感じ。手軽にデイリースイーツには出来ない価格。普段はおとなしくシュークリームでもモシャモシャ食べておこうと思う。

 

とはいえ、ゴディバですし。ある程度のクオリティは保証されている。

思い切って買う。450円。ゴディバのカフェ「ATELIER de GODIVA」でいただくことを考えれば安い価格だが、町のパティスリーのショートケーキの価格で考えると高い。

 

袋に入れてもらい、家に持って帰るまでには細心の注意を払った。こんなにコンビニの袋を丁寧に持って帰った事は今までに無い。

 

食べてみる

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あ、あのGODIVAのロゴだ。ひれ伏せひれ伏せ。

ゴディバのロゴを印籠のようにかざせば、もしかすると犯人や悪代官を降伏させられるかもしれない。

 

写真で確認してもらえるとおり、なんとか無事に持ち帰りに成功した模様。

なお、フタが頑丈だったため、フタを外すときにやらかすかと思った。

 

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トップのチョコクリームは左手前の大きく絞ったものと右後ろの小ぶりのものとで色が違い、2種のクリームが使われていることになる。

コンビニスイーツでわざわざホイップクリームを2種類使うという。コンビニスイーツ…進化してるねぇ…。

 

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横から見ると完全なロールケーキ。

チョコレート生地の中にはきっとクリームがあるのだろう。

 

さっそく食べ進める。

ロールケーキの肩のあたりからフォークを入れて、すくって食べる。

すると中からはショコラムースが顔を出す。もうこの時点で様々なショコラが味わうことが出来る。

 

クリームは左のクリームがビターめ。右のクリームの方が脂肪分を感じる。

クリームの上にはカカオニブ*1が乗り、ケーキとは違う食感と香ばしさも楽しめる。

 

食べ進めていくと、ロールケーキ内部のチョコムースの更に内側に、ガナッシュを見つける。濃厚なチョコレートだ。

カカオ分の高さと味の奥行きを感じる。ゴディバらしくなってきたぞ。

 

ロールケーキの一番下にはサクサクとしたクランチチョコレートも。

こういう食感違いの素材が出てくると飽きずに楽しめて良い。それこそパフェがその最たる例だけども、アクセントを感じることでどちらの良さも引き立つ。

 

最後まで飽きる事が無く、様々な種類のチョコレートが楽しめるケーキだった。

それはまさにショコラの"渦"(トゥルビヨン)。

めくるめく様々なタイプ・味・食感のショコラが代わる代わる現れ、濃密に押し寄せる。密ですよ、密。離れてください。

 

あっという間に完食してしまった。僕はホールケーキを一人で食べる事が出来る特殊能力の持ち主なので、多分10個くらい食べれる。

なお、その場合、5000円近くになる金額よりもトータルで3,700kcalとなるカロリーの方が心配だ。

 

 

ゴディバの立ち位置と品質について

ゴディバは間違いなく高級と言えるショコラティエだと思う。

現在でこそピエール・マルコリーニジョエル・ロブション等も広く名が知れてきているが、その日本への橋渡しをしたのは間違いなくゴディバ。

 

かつての日本におけるゴディバ――それこそ昭和50年頃は超高級チョコレートだった。その後、前述の様々な海外のショコラティエが日本へ入ってくるための入口となったのだ。

それはゴディバにもメリットがあった。海外のショコラティエが日本へ入ってくるたびに、ゴディバも比例して相乗効果的に知名度が上がっていった。

 

そして、ゴディバは「超高級なショコラティエ」というランクから敢えて一段降りた。カジュアルな路線にしたのだ。

広告宣伝を多く打ち、より身近な存在になるようにした。それこそ今回のコンビニとのコラボもその一環と言える。

スイーツに疎い人でもゴディバくらいは名前を知っていたりする。それくらい身近なところにまで浸透することに成功しているのだ。これは凄い事である。同時にマーケティングとしても成功していると言える。

 

あまりスイーツに詳しくない人がバレンタインにチョコを選ぼうとすると、ゴディバを選ぶ確率が高い。何故なら真っ先に思い浮かぶチョコレートブランドがゴディバだからだ。ヘタするとそれ以外のショコラティエを全く知らない可能性すらある。

マニアックでコアな層は百貨店の特設会場でもっとおいしくてコスパの良いチョコレートブランドを知っているかもしれない。確かにゴディバは価格に対しての味は見合わないと僕は評価する。同価格でもっとおいしいショコラティエは結構多い。

 

しかし、スイーツにそこまで詳しくないような、いわゆる「ライト層」にとってはゴディバが"ちょうどいい"のである。

拘り過ぎているチョコはよく分かんないし、例えばそれを誰かに渡すなら相手もそれなりに造詣が深い必要がある。

それが計り知れない相手に渡す場合であっても、ゴディバは知っている確率が高い。そしてクオリティもそれなりに高いため、平たく言えば"ハズさない"チョコレートなのである。

 

日本ではゴディバはすっかりこのポジションを独占している。

この戦略は本当に凄まじい。先駆者であり、最先端であり、そして大衆的でもあるのだ。すげーよ、ゴディバ。

 

まとめ

最後の節を書くのに一番時間を要した。

*1:カカオ豆を発酵・焙煎・その後外皮を剥がして粉砕したチップ状の食べ物