何かと何かを組み合わせる。それは発明の基本である。
凡人にはおおよそ予想できないような突飛な物を結び付け、組み合わせてしまう。これぞイノベーション。
これは食べ物に於いても同様だ。
スイカに塩、赤身肉にわさび。これは対称となる味覚をぶつける事で、元の代表的な味覚を引き立たせる手法だ。
同様にポテチにチョコレートを付けてみたり、バンズを甘くしてみたりと、人々は様々な物を組み合わせてきた。天才と何とやらは紙一重…。
そんな何かと何かを組み合わせた食べ物に新たな仲間が加わった。
それはローソンの出した「プルショアン」。なんだか胸騒ぎがする名前だ。
プルショアンを買う
買ってみた。紫の目を惹くパッケージだった。

ローソンの中で比較的新しめのスイーツはパッケージが特徴的。多分去年のバスク風チーズケーキ「バスチー」を出したあたりから。
ポップなカラーリングに大きめの太字で名称が印字。中央にデカデカと書いてあって統一感もあって分かりやすい。リニューアル感や新しさを感じる。
パッケージに中央に大きく書いてある通り、プルショアンは「PURUCHOAN」と書く。
なんとなく響きにはフランス語っぽさを感じなくもない。
そしてパッケージの右下には「ぷるもちショコラ&あんこ」。
まさか…ぷるもちショコラ&あんこを略してプルショアン…?というかそれしかありえない。うわああああ安直ぅ!
ネーミングは安直だが組み合わせは独創的。ショコラとあんこですってよ。
その組み合わせや如何に。

パッケージを開けてみると中からプルっとしたスライムが現れる。RPGなら絶対特殊な攻撃をしてくるカラーリングだよ、これ。
中身が気になり過ぎるので、切ってみる。

表面は切ろうとする事に抵抗するかのように反発しつつも、ある程度力を入れるとブリュっと切れる。とても気持ちのいい感触とは言えないが、たぶんスライムを剣で切る勇者はこんな感覚なのだろう。
断面は3つの層に分かれ、外側から葛餅のような半透明の層、チョコレートと思しき層、そしてあんこと思しき層だ。
プルショアンを食べる
恐る恐る食べてみる。
グニュっとした食感の奥に、チョコとあんこが同時に襲い掛かってくる。
しかし、これが意外な事に合う。ハードルが低かったからかな。
中身の感覚としては、チョコレート味の生八つ橋。
チョコレートは香ばしさがあり、あんこの甘みと交わる。そして外側の層とも合わさり、まさに三位一体。
ちなみに外側の層は葛餅風のゼリー。葛らしさもあるけども、寒天寄せみたいなニュアンスのものだった。
特筆するほど美味しいわけでは無いけども、全体的にバランス良い味わいに仕上がっている印象。
これからの暑い時期に良さげ。見た目が涼しいし。
そうそう、よく冷やしてどうぞ。
評価
- 味:★★★☆☆
- コスパ:★★☆☆☆
- 意外性:★★★★☆
- プルプル度:★★★★★
- 冷やさないと後悔する度:★★★★★
まとめ
税込180円か…まぁ僕なら次はシュークリームを買うね。