ローソンとラーメンチェーンの幸楽苑がコラボを開始している。
幸楽苑について
幸楽苑は中華そばのチェーン店。
名古屋にも店舗があったし、かなり前からずっとあったイメージ。なので名前はずっと知っていた。
数年前から東海地区でも積極的なテレビCMが打たれ、特にその価格の安さを売りにして展開していた。
しかし実は2015年にメインとなるメニューを「中華そば(290円)」から「醤油らーめん司(520円)」に変更した。約2倍の価格となる。
現在はまた色々とメニューが変わっているが、中華そばの価格は440円となっている。
中華そばの味はシンプルで、まさに"中華そば"らしい味わい。あっさりとした醤油味ながら、油の絡んだ味わい。
さらに味噌、塩、豚骨味やタンメンもあり、その日の気分に合わせて選ぶことが出来る。実質藤一番。
幸楽苑の魅力のひとつ、というか大きなウエイトを占めていた価格の安さが損なわれた事により、顧客離れが進んでいる。
どうも中華そばは原価が高く、サイドメニューを頼んでもらわないと採算が合わないらしい。というわけで、しばらく迷走したのち現在は店舗数を減らして運営している。
現状、愛知県内の店舗は全て閉店及び業種変更をしていて、愛知県内で幸楽苑の味を楽しむ事は出来ない。岐阜・三重も撤退しているため、一番近くて静岡県浜松市である。
そんな、今やもはや幻となってしまった幸楽苑の味をローソンで味わえるとのこと。
ローソン×幸楽苑のコラボレーション
ローソンと幸楽苑によるコラボ商品がリリース。全部で7商品となる。
11月3日から開始し、順次リリースとなる。
中華そば味のからあげクンや幸楽苑でも人気の塩野菜たんめん、そして幸楽苑が監修したオリジナルメニューである肉あんかけ炒飯やチャーシュー丼、こんにゃく麺サラダが出る。味噌野菜たんめん味のカップラーメンと中華そば味のポテトチップスも登場する。
また、幸楽苑では逆輸入メニューとして期間限定で肉あんかけ炒飯を扱う。
買ってみる
ローソンにはすでに様々な幸楽苑コラボメニューがあったが、一気に買うと店員さんに「幸楽苑大好き過ぎなお客さん」だと認知されそうでそれはそれで本意では無いため、とりあえず2種類買ってみた。
買ったのは「からあげクン 中華そば味」と「塩野菜たんめん」の2つ。
それぞれ食べてみる。
食べてみる
からあげクン 幸楽苑監修 中華そば味(醤油らーめん)
まずはからあげクンから。
パッケージ表面にはからあげクンのイラストが。幸楽苑の制服っぽいものを着ている。手に持つレンゲっぽいものにはスープが見える。しかし鶏ガラ出汁を取っていたらモロに共食いなのでは…と余計な心配をしてみる。
とはいえ、実はからあげクンは妖精という設定なので、断じてニワトリではない。
裏には説明書きが。こういうのを読むのも楽しいよね。
見た目は普通。いつものからあげクン。
からあげクンって高く感じちゃう。そんなことない?普通のチキンの方が安いせいで割高に感じちゃう。
ちなみに5個入りで税込み216円。
食べてみると、確かに中華そばの味。ただの醤油味のからあげクンじゃない、中華そば味だ。
具体的に言うのならば、スープの味わいを絶妙に再現している。あのスープに浮いている油の風味、香ばしさまでちゃんと再現されているというか。メンマやネギ、鶏感、豚感も感じる。
幸楽苑監修 塩野菜たんめん(1/2日分の野菜)
こちらはチルド麺のメニュー。ラーメン屋とコラボしたチルド麺は最近コンビニで多く見掛けるようになってきたが、ラーメン屋のプライドにかけてもヘタな物は出せない。妥協は出来ないが割ける予算も限られているため、削らねばならない部分も出てきてしまう。難しいコラボレーションだ。
レンジで温めて、蓋を外して、いただく。
あっさりしつつも脂のパンチの効いた味わいで、食欲を刺激する。
スープは野菜の旨みが溶け出していて、おいしい。
味は濃くないので、ガッツリ系の濃いめのタンメンに慣れてしまっている人には味がぼやけて感じられるかも。かといって"澄ました出汁"という感じでも無いので、悪く言うならばどっちつかずな味。
野菜はしゃっきり感があり、美味。特にキクラゲが食感が活きていて良い。
商品名が野菜推しなので、そういう層もしっかりと満足の出来る野菜感。
しかもこれでカロリーが387kcalと、ラーメンとしてはヘルシーめ。
まとめ
幸楽苑の方からこっちに来てほしいんだけどな。
一番近くて静岡県浜松市かぁ…。全国のローソンで展開しているだけに、惜しいところ。