ねこらぼ( 'ω')

名古屋でこそこそと活動っぽいことをしている橋本ねこのブログ( 'ω')

【天白/植田】不動のとんかつのリファレンス「百年亭」

とんかつは少し高い。

最終的な満足度やコスパを考えれば意外と安いのかもしれないが、ごはんや諸々とセットで何だかんだ2000円は超えてくる。

とんかつ屋には、若いうちは中々手軽に立ち寄る事が出来ないかもしれない。

しかし、とんかつ屋さんに値段を気にせずに行けるようになる頃、今度はとんかつを食べる事がヘビーに感じてきてしまう。

若いうちはお金が無いが、歳を取るととんかつを食べるには重たい、という。

 

とんかつは若いうちにちょっと無理して食べるくらいが良い、と考える。

もちろん必要以上に食べる必要は無いし、必要だと感じなければ食べなくても良い。

 

カツについてはこちらにも。

blog.neko-labo.work

カツについてのポイントはこちらにも書いている。

バタついたお店以外では余程お目に掛かれないが、焼き色にムラがある揚げ物も良いとは言えない。温度や揚げ時間にバラつきがあるという事は、クオリティや食感にも差があるという事になる。

 

相応の料理を頂くにはこちらにも最小限の知識やうんちくは必要になる。

ただし、料理は頭ではなく舌で味わうもの。最終的においしく、幸せで、満足度が高く、笑顔になれればそれが正解だと思ってる。

 

僕の中でのとんかつのリファレンス

さて。百年亭は名古屋市天白区にある手延べとんかつのお店。

昔から家族で行ったりしていたので、一番幼い所の記憶で小2か小3か。

ゆえに僕の中でのとんかつの基準、つまりリファレンスとなっている。

 

それから年に1回程度以上のペースで訪れている。さすがに昔の味や何やらを覚えているわけではないけども、他の場所でカツを食べる時には無意識下でどうしても比較対象となっていたと思う。

 

そんな百年亭は名東区のとんかつ屋「十勝本店」の姉妹店との事で。こちらはあんまり存じないんだけど、店主が当時とは変わり、現在は閉店しているとの事。お漬物だったり節々が似ていたらしい。

 

 

行ってみる

敷地内に駐車場がしっかりと用意されているが、ランチタイムは停められないほどに混み合う。夜は比較的ゆったりとしているが、週末は混雑する事も。

 

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昔ながらのお店、って感じの外観。何年前からあるかは存じないけども、1990年には既にあったっぽい。百年後には「昭和●●年創業、その名の通り百年続く老舗で…」なんて言われるのだろうか。

 

内装もピカピカとは言えないけども綺麗で、居心地が良い。洋食屋さん、という感じ。

基本的に1名での来店であれどテーブル席へと案内される。

 

百年亭には公式サイトが無い。にも関わらず、これだけ繁盛しているのは地元民から愛されているおかげだろう。

 

単品でも食べられるが、昼は定食、夜はコースという名でごはんやみそ汁がセットになったメニューがあるので、ぜひぜひそちらを。

メインは手延べとんかつ、えびかつ、ロースかつ、盛り合わせ、と4種類。それぞれグラムが選べたり、値段が違ったり。

昼の定食にはごはん、みそ汁、食後の飲み物orアイスが付いてくる。

夜のコースには前菜、ごはん、みそ汁、食後の飲み物orアイスが付く。

 

食べてみる

今回は夜の来店につき、コースをチョイス。手延べとんかつの中(180g)のコースにし、プラスで「えびのせ」を選択。これは追加料金でえびかつも乗せてもらえるという、しっかり食いしん坊向けなメニュー。

 

前菜

まずは前菜。これはいつ行っても固定の小鉢。「小エビときゅうりのマヨネーズ和え」が出てくる。

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マヨネーズは案外控えめで、食べやすい。もっとマヨマヨしいかと思いきや。

小エビは結構しっかりとした歯ごたえでおいしい。

お酒を注文したのなら、こちらで軽く一杯やるのも良い。

 

御飯

そういえばごはんは白米か梅ごはんかを選択できる。

梅ごはんはさっぱりしてて味も強すぎずに良い感じらしい。けども梅があまり好きじゃないので白米を選択。

サイズも小盛、中盛、大盛の3つから選べるので、お好みで。追加料金は無し。

 

土鍋のみそ汁

多くのとんかつ屋ではみそ汁は椀に注がれた状態で出てくる。が、こちらは違う。土鍋で出てくるのだ。

この土鍋の味噌汁はだいたい3杯分くらいはあると思う。2人くらいまではまとめて1つの土鍋で出てきた気がする。

 

お漬物

そういえばお漬物は各テーブルにあるので自由に小皿へとよそっていくスタイル。

梅干しときゅうりの浅漬け。

 

ソース

ソースは一種類のみ。割とサラサラとしていて馴染みが良い。甘さを感じつつもしっかりとウスター感――野菜のコクや酸味もある。他の店で言うところの甘口ソースとなるが、ソースにしてはさっぱりとした後味。

味噌ダレは店員に言うと出てくるスタイル。

 

とんかつ

肝心のとんかつ。混んでいない時間帯だったのもあり、想定よりも全然早く到着。

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なんか情報量が多い。

 

左手前は言うまでも無くごはん。中盛りでこんな感じ。

 

手延べとんかつは中で120g。手延べだから120gなんてぺろりと行けてしまうはず。

「えびのせ」にしたのでえびかつも2切れ付いてくる。

 

とんかつと同じ皿にはみずみずしいキャベツが。その奥に見える銀色のものはレモンスクイーザー。クリップみたいな形をした器具にくし切りのレモンが収まっていて、上を持って力を入れるとそのままレモンが絞れるという。搾りたてのレモンはやっぱり香り立ちが全然違う。

 

右奥は土鍋の味噌汁。

具材は固定ではない。アサリだったり野菜だったりきのこだったり…。

しっかりと温められているので最後までアツアツを楽しめる。

 

左奥はおかわり用のお茶を急須で置いといてくれるの図。

お茶って頼みづらいけど飲みたくなりますもんね…無ければ別にいいけどあれば飲む、みたいな。

 

中央奥にはからし、梅マヨネーズ、自家製タルタルソースの3種類が。

からしはとんかつに、梅マヨネーズとタルタルソースはえびかつに。

 

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さっそくかつをいただく。

衣は分厚くないが薄すぎず、均一。色も均一で揚げムラも無い。

まぁプロなので当たり前というか最低限ではあるんだけど、意外とやってみると毎回同じクオリティを保つにはそれなりに熟練を要す。まぁそれが出来るからプロなんだけどさ。

 

手延べのとんかつなので肉厚なカットのとんかつのような風味や肉そのものの甘みを楽しむのはしづらいんだけど、でも旨みは凝縮されているような感じがする。あと、手延べのかつは柔らかくて食べやすいのよね。

カツの油切りも充分にされていて、金網が無くとも最後までサクサクの衣が楽しめる。

油臭さやべっとり感は皆無。胃もたれもしない。

 

塩で頂くのも一興だし、でも僕はここのタレが好きなので、早々からタレにつけていただく。

初めてのお店だとカツにタレをつける前にキャベツにつけてみる。キャベツにつけた方がシンプルにソースの味が分かりますし。

 

そうそう。キャベツ。

キャベツは新鮮でとてもみずみずしい。

何もつけなくても充分な甘みがあり、しっかりとハリのあるキャベツで。これはおいしい。

とんかつのキャベツって、何と言うかしっかりと指先まで仕事の手を抜いてないかどうかみたいなのが垣間見える部分だと思うのね。もちろん本筋であるとんかつが一番大事ではあるんだけど、そういう細かな部分にまでしっかりと気を配れているかどうかがキャベツに現れる。

例えばランチタイムでしんなりとしたキャベツが出たら「ああ、ランチでは前日の残りのキャベツを使ってるんだな」ってなるじゃない?別にそれ自体が悪いとは言わないけど、そういう部分を気にする人が居るのも事実ではある。

 

丁度良い頃合いにキャベツがこんもりと入ったボウルを抱えて店員がおかわりを勧めてくる。然して特筆する点の無いキャベツならば別におかわりしないんだけど、久々にちゃんとおいしいキャベツだったのでおかわり。

 

 

えびかつ

そして、大穴のえびかつ。

もちろんとんかつがメインではあるけども、ぜひこのえびかつを食べてほしい。

つなぎは一切使っていないとの事ながら、しっかりと衣をまとったままスカスカにならずに大葉と共にサクッと揚げられたえびかつ。

レモンを絞って頂くだけでも充分おいしい。自家製タルタルソースはしっかりとコクがあり、どこか風味が抜けてしまったような既製品や業務用のそれとは異なる。

 

 エビは弾力がありジューシー。大葉は控えめながら良い仕事をしている。

 

 

食後の飲み物orデザート

コーヒーやジュース、季節のアイスの中から好きな物を選ぶことが出来る。

アイスの種類は何種類かあるみたいで、好みの味を選ぶことが出来た。

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 さつまいものアイス。秋らしい。

デザートと共に一輪の花とカスミソウ。パッとテーブルが華やかになる。

 

…と、最初から最後までかなり満足度の高いコースとなっている。

 

まとめ

ここまで書いといてアレなんだけど、実はとんかつが感動級においしいわけではない。ただ、僕の幼少からのとんかつのリファレンスとなっている。

 

そしてもう一点。総合的な満足度が非常に高い。

それは接客だったり細かいところだったりするんだけど、お店を出るときに一つも思い残す事が無く満足して食事を終了していることに気付く。

料理がおいしいだけならばいくらでも他のお店もある。でも、ここまでお店を出るときに満足度が高い事も思い返してみると珍しい事だったりする。

一応贔屓目は抜きにしてるつもりだけど、思い出補正や何度も行ってるからとかそういう色眼鏡もあるかも…。でも至らぬところはほぼ無いと思われる。

…と考えると、非常にコスパも良い。

 

やや辺境の地ではあるし、車じゃないと結構不便な場所なんだけども、良かったらどうぞ。

ショップデータ

百年亭

営業時間

ランチ…11:30~14:00

ディナー…17:00~21:00

定休日

水曜日、第2火曜日

住所

愛知県名古屋市天白区植田本町2-1001

メニュー(抜粋)

手のべとんかつ 定食/コース 中(120g)…¥1,900-/¥2,500-

えびかつ 定食/コース…¥1,600-/¥2,200-

盛り合わせ 定食/コース…¥1,700-/¥2,300-

えびのせ…定食/コースともに+¥450-

※ランチは定食、ディナーはコース

※税抜価格

駐車場

有り

※本記事の内容は2019年11月現在のものです。