ねこらぼ( 'ω')

名古屋でこそこそと活動っぽいことをしている橋本ねこのブログ( 'ω')

南海トラフの予言の日


実は2022年7月4日はネットで話題になっていた「南海トラフが起こる」と予言されていた日だったりする。

まぁこの予言自体が"未来人がSNSに書き込んだ"という眉唾モノなわけだけど、取り急ぎ無事に7月4日が過ぎ去ったのでこうして筆を取った。

 

 

地震の予測は不可能

まず、地震の予測は現在の技術では行えないという前提がある。

現在の緊急地震速報も初期の僅かな振動を感知してすぐさま知らせるシステムであるため、決して予知では無い。

 

様々な生物の動き、気象状況や磁気、電磁波なんかの予兆があるとか色々と言われているものの、まだまだ研究途中。完全な因果関係が認められるものは未だ見つかっていない。

 

地震の予言

件の予言はツイッターに投稿されたもの。

「2054年から来ました」と名乗る人が以下のような投稿を行った。

2019年現在まだ南海トラフ地震が起きてませんが、2022年7月4日に南海トラフがやってます。

個人的に「てにをは」が書けない文章や「い抜き」が本当に気になるのだが、まぁツイッター上の文章ということで目を瞑る。しかし、こういった文法が成っていないと文才が乏しく感じられ、文章の説得力も大きく下がるという事実は記しておきたい。

なお、最後の「やってます」は「やってきます」であろうと解釈されている。

 

これらに関しては何も根拠は添えられておらず、あくまで「未来人による過去の出来事」というスタンスで語られている。

言ってしまえば何とでも言いようのある話だが、だからといって100%全く嘘とも言い切れない話ではある。

 

未来人が現代に来る、というコト

何より、未来人が過去に来るのはロマンがある。

現空間で時間を捻じ曲げるには非常にパワーが必要になる。超高速で移動すれば数秒短くなる、みたいな宇宙の話があったような。

それを踏まえても年単位での移動となればものすごいエネルギーを消費する事になる。とはいえこの辺はまだ30年以上も未来の話だし、きっと何とかなっているのだろう。

 

未来人がツイッターに投稿する、という違和感は別にない。

だって、もし自分が江戸時代とかにタイムスリップして何かを伝えたかったら、それなりに勉強して当時の影響力のあるメディアを使うでしょう?瓦版とか。

2054年から2019年に来たとして、ちょっと学べばツイッターというSNSに影響力があることは分かるだろう。別にここは問題無い。

 

ただし、もし未来人が本当に警告をしに来ているのならば、もっと熱量を以て伝えに来るはずだ、とも思う。

「お願いです、聞いてください。本当なんです。」と、何度も投稿を繰り返しても不思議ではない。また、未来人という種明かしをしている以上、別に2054年の暮らしぶりを鮮明に説明しても問題は無いだろう。その辺の整合性に於いては、どうしてもツメの甘さというか胡散臭さを感じてしまう。

 

というわけで、個人的には今回の予言は微塵も信じていなかった。

けれども、未来人が過去へ行くというSFな面はちょっと期待したかった。ただし、技術的に非常に難しく、可能になったとしても倫理面や法律面等の整備が必要なので、軽く100年は無理な技術であろう。

たかだか30年後程度の技術では過去へ行くことは難しいが、もう既に2800年生まれくらいの人が現代に馴染んでこっそり暮らしていたりして。夢がある。

 

地震の予言は当たらなかったけど…

ともあれ、地震予言は杞憂に終わった。

しかし地震大国日本ではいつどこで大地震が起こってもおかしくない。

振り返ってみれば、東海大地震が言われ出してから、北海道、東北、大阪、新潟、熊本などで大きな地震が発生した。全国どこでもが大規模地震の震源地となり得るのだ。

 

その時は確実にいつかは来るのだ。明日100%来るとは言い切れないけども、永遠に来ないということは100%無いと言い切れる。

いつでも万全の備えをしておきたい。そういう意味で、今回の予言は良い効果があったと思う。外れて一安心ではあるけどさ。

 

そもそも地震に限らず、人生はいつどこで何が起こるか分からない。

明日、余命宣告をされるかもしれない。明日、前から高齢者の運転する暴走プリウスが突っ込んでくるかもしれない。そして明日、大地震が起きるかもしれない。

備えられるものはいつだって備えておきたいね。