昨日はライブでござました。
最近は単発のライブのお手伝いがちょこちょこあって、一期一会的な出会いが多かったりする。
一日、ドボンと別の世界線へと放り込まれて、またザバッと引き上げられるかのような。
例えば前回のラフオケもそうですし、振り返ると一日限りのライブって不思議な感じがする。
急に腕を掴まれて、交わることが無かった(というか交わる可能性がゼロとみなしていいほど低かった)世界へとグイっと引き込まれる。
そこにはスカだったりメタルだったり、はたまたジャズだったりブルースだったり。
色々な世界へ連れていかれる事は新鮮で刺激的で楽しさがある。
今回もお誘いしていただいたゆっきさん(UNAFRAID)に感謝。いやぁ、誘われてなかったらこのメンツでステージに立つことは僕から自発的には無かったのかもしれない。ゆっきさん以外皆様初対面でした。
今回のライブでは当日リハというやつでして。
まぁでも僕もそれなりに活動歴が長くなってきているので、別に当日のみのリハでももう驚かないけども。無駄にスタジオで練習を打つよりも、手練れの方々のみだったらばもう当日にスパッとやってしまった方がスイッチが出来たりもするから合理的。
色々プロジェクトを抱えてる方だと特に。ほら、例えば「Aのリハ→Bのリハ→Cのリハ→Bの本番→Cの本番→Aの本番…」という感じだとごっちゃごちゃになっちゃうじゃん。
「リハ→本番」の流れをなるべくシームレスにした方が切り替えが出来るので、当日リハだけで行けてしまうようなメンバーならばそれに越したことは無いのです。
とはいえ、このメンツの中で――それこそ皆様干支1周り~2周り近く年上な方々の中に紛れて演奏するのは不安もありまして。
まず、ゆっきさん以外初めましてですし。
当日はリハ順番が出演バンドの中で一番だったので、まぁ会場に入ってくる初対面の方々はみんなメンバーでしょう、ということで順番に「あ、初めまして、キーボードの琴羽です」を繰り返していきまして。
しかし皆様物腰が柔らかい。もっと「おう、よろしく」みたいな人だと勝手にイメージしてたのだけど、みんな丁寧。んーでも経験上やはり皆様大御所の方々って丁寧なんですよね。
腰が低いとか色々カテゴリーはあるものの、言葉として集約するならば「丁寧」かなと。
それは業界での処世術なのかもしれないし、習慣化かもしれないし、無意識なのかもしれない。でも割と共通項として存在する気はする。
リハでなんとなく全曲をなぞり、完成。
曲の始まり方、終わり方、繋ぎ方のチェックをして、音を整えて、完成。
これだけで完成するってすばらしいね。究極の時間短縮。
これは普段のスタジオでも言える。
もちろんスタジオで練習することによって生まれるアイディアもあるし、連携も強化されたり親密になったりも出来る。あとそもそも楽しいし。
でも、そのスタジオの時間…例えば3時間なり4時間なりって4人とか5人とかが集まってるわけでしょ?時間×人数の総計と見合ってるのかは常に考えないといけない。
今回のDOIROPEは皆さま名古屋の方ってわけではないので、そんな何度も何度も名古屋へと集まるわけにもいかないですし。
非常に合理的で、かつ最強でした。
リズム隊が非常に気持ちいい。
リズム隊にもたれる事が出来るとギターやキーボードは安心して攻めに行けるのでありがたい。
PONさん(FEEL SO BAD)のパワーを、スピーカーを介さずにステージ上で生で感じられる贅沢感。バスドラムの音で自分が振動するのが分かる。
そしてKeiさん(MAGNOLIA)のベースもやりやすい。個性と馴染みの両立って難しいと思うんだけど、でもベースってそもそも馴染んでいないと役割としては他の楽器になってしまうので…って意味ではとてもバランスのいい音で、これまたアンプからの音を直で感じながらの贅沢な時間でした。
ゆっきさんはステージで見るのは何度もあるんだけど、ステージで合わせてみると割と不思議なフィット感がありまして。ステージで合わせるのが初めましてじゃないかのような感じすらありました。
DOIさん(METAL-X)も非常に上手い方でして。アー写しか情報が無かったしグラサンかけてるし怖い方かなって思ってたけど、こちらが恐縮するほど優しい方でした。
本番ではもっと緊張するかなって思ってたんだけど、めっちゃ楽しめました。
見てくれた方はどうでしたでしょうか?楽しめましたか?
やはりステージマンとしては、自分が楽しむのも大事かもしれないけども、見てくれている人たちが楽しめるかどうかの方が重要に感じております。
いやぁでもまたご一緒したいくらい楽しかった。
またゆっきさんに何か誘われそうな気がする。どうなんでしょう。
ライブって良いですね。そんなことを再認識しましたとさ。
次のライブは六月。
12日にEnder Silence、15日にDraw Daydream During Dawnのレコ発、という感じ。
お楽しみに。