
明治の「ザ・チョコレート」シリーズ。
意識の高いこだわりのチョコレートのシリーズだ。
ザ・チョコレートのシリーズ自体は以前から取り扱っていて、チョコレートのフレーバーのイメージごとに分けて商品化していた。
明治の培ってきたチョコレートの情熱を注ぎ込んだような商品で、ややお高めな代わりに価格相応なおいしさとなっている。
新しくなった「ザ・チョコレート」
今回、フレーバーを刷新した。
昔のシリーズはより感覚的で、「エレガントビター」「コンフォートビター」「ベルベッドミルク」といった名前。ある意味、狙いに合わせて買いやすい物とはなっていた。
今回の更新によって産地ごとに分かれたパッケージとなった。
種類は4種。「ベネズエラ」「ブラジル」「ペルー」「ドミニカ共和国」だ。これからますます増えるかもしれないし、もうこの4つに絞り切ったのかもしれない。
全てカカオ70%ながら、それぞれに特徴を示すキーワードが付けられていて産地ごとの味わいを楽しめるようになっている。
- ベネズエラ=ナッティ
- ブラジル=フルーティ
- ペルー=フローラル
- ドミニカ共和国=スパイシー
となっている。
ナッティは字の如く"ナッツのような"味わい。コクと香ばしさを示す表現。
フルーティはベリー系のような甘酸っぱさ、つまり酸味・甘み・爽やかさのバランスが良く、くっきりとした味を表す。
フローラルは花のような奥ゆかしく複雑な香りが楽しめる。
スパイシーは香草や黒胡椒のようなカドを感じる特徴的で強い味わい。
買ってみる
セブンイレブンにて、"ベネズエラ"を発見。調べるに、セブンイレブンではこの1種のみの取扱いらしい。様子を見つつ増やすのかもしれない。
スーパーでは4種とも取り扱っていると思われるが、とりあえず"ベネズエラ"を購入し、食べてみる事にした。
価格は220円。めっちゃ高いわけじゃないが、安くはない。

箱の裏には、このベネズエラの特徴が。

カカオ感とロースト感が強めで、酸味は平均より弱めね。ふむふむ。
直感的に分かりやすい「ナッティ」というワードと、好みを探しやすいグラフ。2つの視点から好みのチョコへとたどり着く事が出来る。

中は3パック。それぞれに国をイメージしたビビッドでトライバルなデザインが施されている。
食べてみる
パッケージを開けると芳香が漂う。これからビターなチョコレートをいただく、という気持ちにさせてくれるような、高揚感のあるかぐわしい香り。
香料は使っていない、とのこと。香料に慣れてしまってると、ちょっと奥ゆかしく感じるかもしれない。

従来の「ザ・チョコレート」と同じく、1枚の板チョコが様々なカットにより分けられている。このカットによって味の感じ方が違うと言う。
傾向としては、カットが多く細かいほどライトな味わいで、カットが少ないほど重厚な味となる。
場所によってチョコそのものの味が異なるわけではないので、良いように食べれば良い。
僕は割とそのままパクっといっちゃう派だ。溶けて手に付くのも嫌だし。
食べてみると、しっとりとした舌触り。ゆっくりと溶け、カカオニブのような少し粗めの粒も感じ取れる。
"ベネズエラ"はナッティ――つまりナッツのような味わい、と位置付けられている。ロースト香は力強く確かにナッティーと言える。どことなくジャンドゥーヤっぽいというか。
個人的にはベネズエラ産のチョコレートはちょっと澄ましたような、お上品でありながらも余韻がしっかりと残るようなタイプだと思っている。
この"ベネズエラ"も例の如く整った端正な味わい。言い換えれば馴染みが良く、食べ慣れた味とも言える。同じ明治なら「チョコレート効果」とかの味わいにも近い。
芳香は口にずっと残る。その残った最後の方はナッティーというよりもむしろ鮮やかで、ちょっとフルーティーでもある。
ピークは王道っぽい味わいでありながら、余韻はしっかり存在感を出す。理想的であり、広く好かれやすいチョコレートであると言える。さすがベネズエラ。
まとめ
後日、食べ比べもある…かも?