新型コロナウイルスはようやく落ち着きを見せている。
第2波や第3波にも警戒が必要ではあるが、一時期と比較するとかなり落ち着いた。
諸外国に比べれば、日本はかなり死者が少ない。月間の死亡者数の推移としては昨年と今年では大差が無い。つまり「コロナウイルスのせいで変動が激しかった」とは言えないのである。
死者や人口10万人あたりの感染者数で言えば、日本は被害が少ないと言える。
しかし、経済的にはそうだろうか。
海外、特にヨーロッパは素早くリーダーシップがある。給付金の振込やロックダウンの判断も早かった。
対して、日本の政策そのものには大きく不満があるわけではないが、どうも責任を持ちたがらないようなフシがあると考えている。
「こうしましょう」と言ってしまうと、「あの時こう言ったじゃん!」と言われてしまう。それを恐れているように見える。
後出しの結果論なので何とでも言えるが、とにかく最初に土台となる給付を全体にするべきだった。そして企業宛に休業と資金の援助を。連携している銀行が各所あるから手続きはそこまで手間にはならないはずだ。
こうすれば各自それなりの生活費の工面と、企業に給付された資金は従業員へと行き渡り、個人の生活も企業もダメージを負わずに済んだはず。
どうもいかに少額で尚且つ経済的なダメージを少なく乗り切るかのギリギリを見定めていたようでスピード感が無い政策だった。
まだ行き渡っていない所が大半なうえ、倒産・廃業等をしてしまった企業・会社・事業も多い。
もう一つは、あまりにもリーダーシップが揺らいでいる事。
マスクを配布するのは良い。としよう。早朝からドラッグストアへ列を成すような方には効果的だろう。
しかしこれまたスピード感が無く、今では粗悪品ではあるがマスクが市場に出回り始めてしまっている。さらに悪い事に、配布されるマスクが欠陥・汚れなどがあると話題になってしまった。
真偽は定かではないが、その件もあり一旦回収。そして検品という作業を踏む事となった。
これまたコストもかさみ、さらにスローな政策となってしまった。まだマスクが手元に届いていない人だって居る。
僕はそこまで大きな被害が無く過ごせていたので大きな怒りは無いものの、人との関り愛による売上の大きかった企業であればあるほどその怒りは大きい物となったはず。
とにかく、リーダーシップが無い。誰が舵を切ってズバっと決めるのかがはっきりとしていない上に、意見が二転三転する。
もちろん未知のウイルスだから毎日情報は変わるし、状況も変わりゆく。
そんな中、東京都知事や大阪市長はリーダーシップ・統率性が感じられたと思っている。当事者としてではなく外から見ているからかもしれないし、中には上手くいかなかった策もあるけど、間違いなく引っ張っていたようには感じた。
名古屋市長も色々と頑張っている様子が伺え、おおむね好感が持てる。
さて、終わった話は良い。
これらは終わった、過去の話だ。これから先と今現在の事を考えなければならない。変えられるのはこっちだ。
今回の一件でより強く、「行きたい場所やお店は行きたいうちに行こう」と思った。
無くなってしまってからではどれだけ願おうがお金を掛けようが叶わないのだ。
行きたい場所、触れたいもの、食べたい、見たい、感じたいものはありますか?
そんな色々な物に思いを馳せながら、僕はもう少しステイホームに勤しむ。