ねこらぼ( 'ω')

名古屋でこそこそと活動っぽいことをしている橋本ねこのブログ( 'ω')

【サントリー】デジタルパフォーマンスに特化?!新たなエナジードリンク「ZONe」

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量販店やコンビニでも最近見かけるようになってきた、こちらのエナジードリンク。

モンスターやレッドブルとはちょっと毛色の違いそうな見た目。「気にはなるけど、飲んでない…」って人も多いのでは?と。

僕もずっと気になりつつも飲んでなかったうちの一人。分からないなら飲むしかないじゃない!というわけで飲んでみる事にした。

 

他とは一線を画す見た目

なんだろう、この全体的に漂う「あ、自分、他のエナドリとは違うんで」感。

色々分析してみると、結構違いが多い。

デカい

まず、なによりこれ。そしてこれが「気になるけど飲んでない」層が多い(個人的な体感だけど)理由にもなっていると思う。

サイズはいわゆるロング缶。たっぷり500mlだ。"通常のサイズが売っていてこちらも売っている"というわけではなく、このワンサイズのみ。貴殿に選択の自由など無い。

 

ちなみにモンスターエナジーはスラっとした缶で355ml。味のレパートリーが豊富で、種類が異なるが少量の瓶のサイズも展開している。

レッドブルは355ml、250ml、185mlと展開。味の種類は基本的に1種のみだが、シュガーフリータイプや期間限定のエディションを扱う。

見た目、デザイン、イメージが違う

見た目の洗練さがまたちょっと他とは違う。

 

エナジードリンクは各メーカーそれぞれ趣向を凝らしたデザインをしている。

エナジードリンクに限らないが、こういう嗜好品は味も然ることながら"イメージ"を売っている側面もある。

 

他にも、その会社が社会貢献や地域貢献をしていることを表に出す事だってある。

他の企業もやっていたりするけども、生活必需品とならないエナジードリンクはこういったイメージも重要になる。

 

ZONeの缶はサイバーなデザインとなっていて、よく見るとロゴの下には「DIGITAL PERFORMANCE ENERGY」の文字が。

実はここに他のエナジードリンクとの明確な違いがある。

目的が違う

レッドブルもモンスターエナジーもスポンサーがレーサーだったりスポーツマンだったり、はたまたタレントだったり――そういった広告塔のイメージも強く出る。

双方ともにモータースポーツ関係に強いから、そういったスタミナを要するシーンでの需要が高まるだろう。

 

さて、実はZONeはそういったフィジカル向けのドリンクでは無い。eスポーツやパソコンに向かうデジタルな人へ向けたドリンクとなっている。

「ファイト!一発!」な感じではなく、シャープに集中力を上げてパフォーマンスを発揮するようなイメージだ。

 

その辺も踏まえて、成分や味の違いとともにじっくりと味わってみたい。

 

 

買ってみる

こちらのZONe、実は今年の5月に発売されたばかり

現在2020年6月なので、まだ1ヶ月ほどだ。

 

ドラッグストアやディスカウントストア、最近だとコンビニでも見かけるようになった。

 

売っているのは黒色の缶(オリジナル)と赤色の缶(Firewall)の2種類。

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特に黒色の方は名称が無い(オリジナル)なので、便宜上"黒缶""赤缶"としようと思う。

 

さて、まず名前が良いよね。ゾーン。

「ゾーンに入る、入った」的な使い方をするワード。すっかりうっかりマンガか何かから派生したネットスラングだと思っていたら、ちゃんと心理学的な話でも使うのね。

とはいえ、正式な用語かどうかまでは調べきれず。英語だとそういう言い回しはしそうだけども。

 

「ゾーンに入る」のは、言うなれば極度の集中状態。自分の領域、すなわちゾーンへと突入するのだ。

それはまさにインサイド。外へ向けて爆発させるフィジカルとは一線を画し、どちらかというとシャープで洗練された集中力や機動性を高めるようなイメージ。

 

ZONeのスペルはeだけ小文字。きっとeはeスポーツ等のe、エレクトロニックを表しているんだろう。

ゾーン」「eスポーツ」そして「DIGITAL PERFORMANCE ENERGY」。この辺のワードから効果・効能や使用用途が見えてくるのが良い。

 

 

デザインは洗練されていて、デジタルユーザーをくすぐるようなビジュアルだ。

モンスターやレッドブルのような力強さは感じられない。ロゴも電源ボタンを横に向けたようなデザインだ。

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Ver.1.0.0*1という表記もデジタルユーザーならば馴染みがあるデザインだろう。

要はこういったロゴや表記がぶっ刺さる人がターゲットなのだ。

 

今まではエナジードリンクと言えばモンスターやレッドブルを飲んでいた人が多いけども、そんな中で「パソコンを使う人はこちらへどうぞー」という誘導口が出来たというわけ。

ゲーマーのみならず、「パソコンをよく使う人」を広くターゲッティングしている。デザイナーやクリエイターはだいたい当てはまるし、YouTuberに広まれば良い宣伝にもなるだろう。

 

 

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 プルタブのカラーもおしゃれ。マットな質感の黒色だ。モンスターもレッドブルも無駄におしゃれなプルタブなので、ZONeも拘らざるを得なかったであろう部分だ。いやいや、案外敏感な部分なのよ、こういうところ。飲むサイドとしてはどうでも良いって事が多いけども。味や効能には関係無いし。

 

飲んでみる

黒缶(オリジナル)

まずは黒缶から飲んでみる。

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ロゴのあたりがネオンカラーに光っていて、なんというか、ゲーマーが好きそう。よく無駄にキーボードやマウスを光らせるじゃん?

かく言う私のキーボードも光っているので投げてすぐ手に戻ってくるタイプのブーメラン。

 

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グラスに注いでみると、「あーこれこれ!この色!まさにエナジードリンク!」という感情と「え…絶対体に悪いよ…何この色…自然ではありえない」という感情が正面衝突する。

暫く戦い合ったのち、「でもこの色を体内へ取り込む背徳感…まさに魔剤…」という感情が生まれる。これが戦争終結の瞬間である。

 

飲んでみると、慣れ親しんだあのエナジードリンク味。予想を裏切らない。

しかし、モンスターやレッドブルのように炭酸がガっと攻めてきたりキック感のある味わいではない。

どちらと比較しても優しい味わいに仕上がっているが、悪く言えば即効性がありそうな味ではない。

 

炭酸は弱め。おそらく意図的なのだろう。知らんけど。

味としてはおいしい。シンプルにおいしい。雑味が無い。後味もケミカルさが薄い。

 

 

赤缶(Firewall)

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ネーミングのかっこよさと絶妙な赤色。

サイバー系男子のハートをガッチリ鷲掴み!サイバー系男子って何?

Firewallはあれだね、ネットのセキュリティの防火壁を表しているんだろうけど、でも何故にFirewall…?赤いからFire…?そしてこの謎は解ける事は無かった。

 

さて、実際に注いでみる。

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いや手のひら返しが凄いな。Fire要素はどこへ行った。

 

まぁプシュッとやったときの香りの時点でそんな予感は若干したけどもね。そう、メロンソーダ味でございます。

しかも爽やか系の味ではなく、ゴテゴテの駄菓子みたいな味。かき氷のシロップと言っても良い。ケミカルでごくわずかなトロみも感じる。

 

こちらも炭酸は弱めだが、香りがケミカルな分、味わいは印象強め。というか糖分が強い

鼻に抜ける後味はなかなかの作り物感があり、これは好みが分かれる。

 

色は目に優しく、観葉植物のよう。落ち着いた深めのグリーンはチル効果もあるのかもしれない。多分無い。

 

成分

エナジードリンクと言えば、どうしても気になるのは成分。

「1mlでもカフェインが多い方を選ぶ」というジャンキーも多いはず。カロリーを気にする人、値段あたりの成分を見る人、単純に量で選ぶ人――まぁ人によって色々ですね。多様性。ダイバーシティって感じ。

 

成分は同量あたりの含有量で見ると平等ではあるのだけど、1本を飲み切る想定で作られているので、その体で進める。コスパとの比較もしやすいし。

レッドブルは真ん中のサイズである250ml、モンスターは355ml、そしてZONeは500mlで考える。

 

糖分

そもそもエナジードリンクの糖分は爆裂に多い。さらにサントリーは糖分をぶち込みがちなイメージがあるのだけど、このZONeでも例外なく糖分がぶち込まれている。その分、合成甘味料は少ない。

日本では海外のエナジードリングで含んでいるタウリンが入れられない*2ので、糖分やアルギニンで代替することがしばしば。

 

そんな糖分量はレッドブルは25g/250ml、モンスターは39g/355ml、そしてZONeの黒缶は61.2g/500ml、赤缶は65.5g/500mlだ。

同量あたりの含有量としてもZONeが一番多い。

カロリー

糖分が多ければカロリーも高くなる。そこで合成甘味料を使ってカロリーを抑える事も出来るが、それはそれで成分が気になる…。

レッドブルは135kcal/250ml。モンスターのカロリーは149kcal/355ml。ZONeは黒缶が265kcal/500ml、赤缶が270kcal/500ml。こうやって比較すると、もちろん量が多いZONeが高カロリーではあるが、同量あたりで考えれば意外とカロリーには大差が無い。

カフェイン

肝心のカフェイン!

一番効果の分かりやすい物質であり、効能もはっきりとしているので指標にしやすく比較もしやすい。

眠気抑制、集中力増強を担い、エナジードリンクに一番期待される効果だと言っても過言では無い。

それだけに、このカフェインの量で商品を選ぶ人も少なくないはず。

 

そんなカフェイン量、レッドブルは80mg/250ml、モンスターは127mg/355ml、ZONeの黒缶・赤缶ともに75mg/500mlだ。

カフェインはZONeが圧倒的に少ない。500ml飲んでもレッドブル以下、もちろんモンスターよりも少ない。

 

ちなみにカフェインは中毒や海外での死亡事例も気になるところだが、基本的に1日あたり1本程度ならば心配する必要は無い。心配しすぎも身体には良くない。

ただし3本からは飲み方に気をつけた方が良いし、カフェインよりも糖分摂取量が気になるので、控えた方が良い。

良いペースとしては1日平均1本まで。

アルギニン

アミノ酸の一種であるアルギニンは体内でも合成できるので「非必須アミノ酸」と呼ばれている。が、自発的に摂取をする事で効果が期待できる。

疲労回復や成長ホルモンの分泌、筋肉量の増加等の効果があるとされる。

レッドブルでは300mg/250ml、モンスターでは444mg/355ml、ZONeは黒缶750mg/500ml、赤缶500mg/500mlとなっている。

やっとZONeに軍配。アルギニンはZONeの黒缶が一番多い。

その他の成分と特徴

レッドブルは割高感がある。カフェイン量も少なめだし、価格もやや高い。

しかし、レッドブルの成分は高品質でこだわりのあるものばかり。それを知るとちょっと見方が変わるかもしれない。

水はアルプスの天然水、砂糖はテンサイを使用。

他にはビタミンB群とパントテン酸、アルギニン、ナイアシンをバランス良く配合している。

 

モンスターはコスパの面で最強である。

カルニチンや高麗人参エキス、アルギニン、ビタミンB群を含み、多角的なアプローチをする。

 

ZONeはアルギニンやビタミンB群の他にパラチノースを含む。

パラチノースは砂糖に似た構造の甘い物質でありながらもゆっくりと分解される物質。血糖値の上昇と下降が穏やかになり、これらもロング缶でゆっくりと摂取しながら長時間モニターに向かうような人を想定した作りになっている。

 

価格

レッドブルはモンスターに比べると高めである。

レッドブルは一番小さいサイズの185mlで200円前後。モンスターは355mlで200円前後となっている。

そしてZONeは驚きの200円前後。500ml缶で。これは圧倒的なコスパ。値段の面でZONeを選ぶ人は一定数居そうだ。

 

まとめ

ZONeにはモンスターやレッドブルのような強さは無いが、グイっと飲むのではなく少量ずつ飲み続けることによりコンディションをキープし続けるような飲み方が適している。

 

一気に飲んでチャージするよりも、デスクに置いといてペースを作り出すようなイメージで少量ずつ。

エナジードリンクが好きだったら一回試してみても良いとは思う。

 

zone-energy.jp

 

*1:ちなみに発売前のプロトタイプとして「β Ver.0.8.5」が出ていた

*2:タウリンを配合すると清涼飲料水としての販売が出来なくなるため。