コンビニのサンドイッチも各社力を入れているカテゴリーだ。
おにぎりほどではないにしても、サンドイッチにも根強い購買者層は居る。
本当に昔の話だけど、コンビニのサンドイッチって決して美味しいものでは無かった。
野菜はしなびていてパンはカサカサ、挟んである玉子は惣菜感がありナチュラルでは無い味がした。
しかし現在ではまるで材料が挟みたてのようなフレッシュ感を味わえる。そして、それがもう当たり前に感じてしまうほどにナチュラル。
セブンイレブンには1日に3回のトラックによる納品がある。この頻度は商品によってまちまちだけども、各地方ごとに物流網を設けて効率良く届くようになっている。
とはいえ、制作から実際に購入に至るまでには最大で半日くらいのラグが出る。それでもフレッシュな出来立てのような感覚が味わえるのは本当に素晴らしいと思う。企業努力だね。すげー。
そして、食品そのものにも様々な工夫がなされている。
なおかつ過剰な保存料等は排除されている。昔と違って消費者の意識も高いため、商品のクオリティも比例して上がっている。
特にセブンイレブンの消費傾向は高級志向で、価格は高いもののクオリティも比例して高い。
最近はコンビニのサンドイッチにもフレッシュな野菜が使われている。
一昔前だとサブウェイ等でしか食べられなかったようなシャキシャキとした瑞々しい野菜のサンドがコンビニでも味わえるのである。
セブンイレブンでもたまごサンドやハムサンド等のレギュラーなサンドに加えて野菜をふんだんに使ったサンドが不定期でリリースされている。
今月またまた野菜を使ったサンドが出ていたので、さっそくチェック。
買ってみる
新たに出たのは「たっぷりトマトと野菜」のサンド。公式サイト上では「たっぷりトマトの彩り野菜サンド」と呼ばれている。
セブンイレブンのサンドイッチコーナーで他の奴らと一緒に並ぶ。でも多分こいつ「まぁ自分はたまごさんやハムさんたちとよく一緒に居ますけど、実際は僕の方が上ですけどね」とか思ってそう。無駄にプライド高そう。
そんな高飛車な野菜サンドは税込345円。コンビニのサンドイッチってどんどん高くなってる気がする。どうしてもおにぎりと比べてしまうせいかも。

「スパイス香るコブソース たっぷりトマトと野菜」。
セブンイレブンの商品のメインの上というか接頭のフレーズがまたニクい。「●種の~を使った」とか「こだわり~の」とかそういうシズル感のあるフレーズが並ぶ。
この文字によって味や香り・食感などを想起させるのは重要な要素。このサンドイッチならばもちろんコブソースによるちょっとピリッとしたメキシカン風な味わいが想像できる。
コブソース…コブ…?
コブソースはコブサラダに使われるドレッシング、あるいはソースの事だ。
コブさんが作ったからコブサラダ。そしてコブソース。シーザーさんが作ったシーザーサラダと同じ成り立ちである。*1
コブさんが作ったら何でもコブソースってわけではなく、ある程度の「こうなっているからこれはコブ」となるルールがある。
コブサラダとしては、彩り豊かな食材をダイス状や細かめにカット。その上にスパイシーなドレッシングをかけて仕上げる。
このスパイシーなドレッシングは元々ビネグレット(酢の効いたソース)やフレンチドレッシングだったが、某社の出したドレッシングのイメージが強く、現在ではスパイシーでベージュカラーのドレッシングの事をコブソース(コブドレッシング)と呼ぶことが多い。もちろん、多くの人がイメージするコブソースの味もこれである。
食べてみる
とにかく具沢山であり、ボリューミー。
パッケージに入っている時点でレタスが弾けそうな勢い。
「早くここから出して…」という声が聞こえるようだ。疲れてるのかな。

トマトとレタスのフレッシュ感、すごくない?
やっと窮屈な空間から抜け出せたレタスも心なしか嬉しそうな顔をしている。
具材はトマト、レタス、ハム、玉子。一昔前のサンドイッチって端の方は全然具が無くてパンだけな事も多かったイメージだけど、最近のサンドイッチって具沢山ね。このサンドイッチなんて油断するとポロポロこぼれそう。
ソースは前述の通りコブソース。ピリッとスパイスが利いていて良い感じ。もっとソースが多めで濃くても好みだけども、どちらかと言えば素材を楽しむサンドイッチなのだろう。
コブソースにも細かい具材が見え、野菜感がある。
パンは全粒粉入り。なんか拘ってるのは分かるけど、全粒粉入りが何なのか分からない人って多いと思う。
全粒粉とは?
全粒粉(ぜんりゅうふん/※ぜんりゅうこ、とも)は、小麦を殻も含めてまるごと粉にしたもの。なので小麦粉と違って殻の色が付き、ブラウンカラーとなる。
ちょうどお米で言う"精米"と"玄米"の差に似ている。
特徴として、全粒粉の方が香ばしさがある。あとはややヘルシー。結局小麦なので炭水化物だけどね。
栄養価は全粒粉の方が高く、ビタミン・ミネラルや食物繊維が多い。ポリフェノールも含む。
ちょっとこだわりのある商品に使われる健康的な小麦粉、くらいの解釈で良いと思う。
過敏な方は小麦粉を否定して全粒粉のみを使うらしいけど、結果どちらも小麦粉(グルテン)だしねぇ…。言い始めるとキリがなく、最終的に自分で小麦を栽培せねばならないだろう。
感想
トマトやレタスのフレッシュ感を存分に楽しめるサンド。
玉子とハムは存在感が薄めだが、彩りやバリエーションとして大事。
コブソースもちょっと薄めで、人によっては物足りなさがあるかも。
とはいえ、このサンドイッチの本質としては素材を楽しむものだと思っているので、バランスとしてはこれで良いのだと思う。
玉子が強かったりコブソースが主張していてもそれはそれで…という感じではある。
手軽にフレッシュなサンドイッチが楽しめるので、最近野菜不足を感じている人にもオススメしておく。
評価
- 味:★★★★☆
- コスパ:★★★☆☆
- フレッシュさ:★★★★★
- 素材の味わい:★★★★☆
- 野菜食べてる感:★★★★★
まとめ
サンドイッチからレタスだけ出てきてしまってそのレタスだけ食べてるとき、ちょっと草食動物になったような気分にならない?そうだね、ならないね。
*1:こういった人名に由来する名付けを「エポニム」と呼ぶ。マドレーヌ、アメリカ、イナバウアーなど。